デジタル技術を活用したオールオン4
現代の革新的なインプラント治療はデジタル時代に入り、ソフトウェアを通じてIntraoral Scanner(歯科用3Dスキャナー、あるいは口腔内スキャナー)で歯並びや微笑みのデザインができます。
オールオン4の症例(Full mouth rehabilitation) インプラント治療の流れは、大きく次の3ステップに分けられます。
1.インプラントの埋入
2. クラウンを作製するためのスキャン
3.クラウンの装着
Figure 1:
何年も入れ歯を使用し続けると、入れ歯が緩くなって劣化してしまう問題があります。治療計画のために、まず2D及び3DX線撮影をします。3DX線撮影は、骨の状態、神経の部位や鼻腔(sinus)が確認できるので、正確に計画を立てることができます。このケースは、6本のインプラントを埋入してクラウンを10本装着する上で、骨を補うことも行います。
“Figure 2:
インプラントを6本埋入するために手術をします。”
Figure 3:
採血し、PRF(Platelet fibrin)ができるように血液を回転させます(Centrifuge)。PRFの中にある成長因子(growth factor)は傷を早く回復させ、骨を補うことができます。
Figure 4:
ヒーリングアバットメントを装着して傷を縫います。傷が治り、インプラントが骨と結合し十分な強さが確保できるまでに、約2ヶ月かかります。
Figure 5:
傷が治った後は、スキャンボディというデジタルスキャナーでスキャンします。このスキャンボディは、インプラントを埋入した歯の位置に合わせるクラウンを作製するために、インプラントの位置情報を取得します。
Figure 6:
ソフトウェアのデジタル技術でブリッジをデザインします。メリットは Computer-Aided-Design (CAD) により全ての要因が確認できるので、口腔内装置を改善するステップを減らせるところです。
Figure 7:
ソフトウェアシステムを介しコンピューター操作でブリッジを作ります。Computer-Aided-Manufacturing (CAM)と言われます。使用される材料はモノリシックジルコニアで、高強度、審美性や自然な色を持っていることが特徴です。
Figure 8:
このステップでは、ブリッジを挿入します。3ヶ月以内に全ての歯を使用する準備ができます。総費用は約330,000バーツですが、骨の状態によって異なります。このインプラントブリッジにより自然な歯のように使えるようになるので、日常生活が改善され、笑顔が戻ってきます。
記者: マナパース・タウィープランスウィーポン歯科医師